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Fate ルーラー

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 霊体を改造する魔術に特化した魔術師。それ以外はまるで使えないが、それはサーヴァントに対してのみは、弱点そのものだった。その魔術師は聖杯戦争の調停役、ルーラーのクラスのサーヴァントに目を付ける。

「ぁ……マスター。どうしました?」

 自身をルーラーのマスターだと誤認するように改造し、ルーラーのマスターとなった魔術師。あとは聖女をどう陥れるか……だ。

「マスター?」

「ああ……ルーラー、俺たちの役割は何だっけか」

「それは……調停役として、聖杯戦争を正常に……」

「その格好で?」

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 そうマスターに言われ、ルーラーは自分のサーヴァントとしての格好を省みる。普段の格好から胸部の布が大きく削られており、ある意味全裸よりも露出した格好になっているが、ルーラー自身は特に頓着した様子はない。

「その格好……と言われましても。これが私のサーヴァントとしての格好なので」

「ふーん……」

 魔術師は魔術が正常にかかっていることを確認すると、さらに質問を進めていく。

「確かルーラーのサーヴァントには、特殊な能力があるんだよな」

「はい。サーヴァントの位置の把握など、調停役に必要な能力が」

「じゃあその能力を使えば、簡単に聖杯戦争勝ち残れるじゃん」

 ルーラーのサーヴァントは、その調停役という役割故に、他の英霊を全て敵に回してでも勝てる能力を備えている。その能力を使えば楽に勝てる、という改造をした魔術師に対し、ルーラーは。

「それはそうですが……それは出来ません」

 はっきりと拒絶する。

「この力はあくまで調停のためのもの。私利私欲で使うことなど……マスター?」

「流石は百年戦争の英雄か……なら、徹底的に根本から改造、か」

「マス……ター……」

 そして。

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「あなたには這いつくばる資格もないわ。すぐにその火刑とともに、私と主の前から消えなさい、下郎」

 かつての聖女はもうどこにもおらず。今はただ、主のために力を振るう暴君と化していた。

「ご苦労だったな、ルーラー」

「もう、意地悪なマスター。ルーラーなんか最悪な名前じゃなくて、ジャンヌとお呼びください」

「ハハ、悪いなジャンヌ。これからも俺のために頼むぞ?」

 誇りを持っていた調停役としてのルーラーという称号も唾棄すべきものと変わり、魔女となって蘇った彼女は、楽しそうに笑ってみせた。

「もちろんです、マスター……」

 
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