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ガンソード プリシラ

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 吹き溜まりの星、エンドレス・イリュージュン……ろくでなしのみが集まるその惑星で、彼女は大切な家族を守るために、ヨロイと呼ばれるロボットで生計をたてていた。そんなある日彼女に、プリシラの後援者にならせて欲しい、と頼む人物が現れた。

「それじゃ……私たちの後援者になってくれるんですか!?」

「はい、是非に。……あ、お茶を冷めないうちにどうぞ」

 一見して富豪の持ち物だと分かる調度品がある建物の中、プリシラはその男に勧められたお茶を飲んでいた。プリシラの仕事はヨロイを使った賭け試合。ヨロイの維持費や修理代は流石にかさむが、後援者がいればそれも解決する。賭け試合の仕事も増えるだろうし……

「ありがとうございます! でも、どうしてなん……ですか……」

「それはもちろん、あなたの家族のために戦う姿に心を打たれたからですよ……っと、効いてきたか」

 身を乗り出して興奮していることを示していたプリシラか、徐々に意識を朦朧とさせていく。お茶に交じらせていた薬が効いてきたらしい。

「これからもずっと家族のために戦うといいでしょう。……私のためにね」

「はい……」

 そう熱に浮かされたように呟くプリシラは、まるで恋する乙女のような――ただし濁った視線を男に向けていた。

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