ＧＦ（仮） リクエスト

「ようやく終わったー」

「ねぇねぇ、どっか食べにいかない？」

「部活なのでーす！」

　ある学校に通う少女たち。今日もいつも通りの日常を過ごし、仲のいいクラスメートたちとそれぞれ談笑しあう。どこか遊びに行こうと提案する者や、部活に勤しもうとする者。何にせよ、教室からは出て行こうとすると。



　キーンコーンカーンコーンと、もう役目を終えたはずのチャイムが鳴る。すると生徒たちはピタリと動きを止めると、再び自分たちの椅子に座りだした。

「あ……今日はまだ……授業あったっけ……」

「うん……帰っちゃ……ダメだよね……」



　既に廊下に出ていた生徒も教室に引き返すと、席に座ってピクリとも動かなくなる。そして授業が始まるかのように、ある男が教室に入ってきた。

「じゃあ、いつも通り課外授業を始める。起立」

　フラフラと立ち始めた生徒たち一人一人に、『先生』はあるノートを渡していく。そこにはそれぞれ違うことが書いてあり、そこに書いてあることを達成する、という課外授業なのだ。



「高得点者にはご褒美があるからなー。頑張れよ」

『……はい……』

　そして生徒たちはもう一度ノートに書かれたことを眺めて、それぞれ行動に移していく。その光景を『先生』は眺めていて――







「……高得点者はこの三人か。よし、俺の家で特別授業といくか」

「はい……」

「……よろしくお願いします」