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ストライク・ザ・ブラッド 第三話

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「ん……? あれ、いつのまに寝ちゃって……」

 昨日の夜の記憶がどうも曖昧な雪菜だったが、何とか頭を働かせると時計を見る。するとどうやら、もう学校に向かわなければいけない時間で。

「いけない、遅れちゃう……」

 そう呟いた雪菜は、何故か白濁液にまみれた自分の肉体をシャワーで洗い流し、体内にも残った白濁液をかきだしていく。そんな『いつもやっていること』を手早く終わらせると、学校に行く準備を終わらせる。

「これで……よし」

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 どうしてか分からないけど、『どれだけ洗脳の範囲が広がってるか』を確認させなければいけないため、奇抜な格好での登校が求められていた。それが当たり前なので、制服は鞄にしまって、雪菜はナース服のまま家を出て行った。

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 道中に様々な格好の生徒たちも見たものの、急いで来たのが幸いしたのか、雪菜は見知った顔が平気そうに歩いているのを見た。

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「おはよう、雪菜さん!」

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「……おはよう」

「おはようございます」

 昨日も一緒にいた凪沙と紗矢華の姿に、雪菜は安心して共に歩く。とりあえず遅刻の危機は免れたようだ。紗矢華はシャツを一枚羽織ったのみの、胸を大きくはだけさせた格好をしていたが、凪沙はと言うと普通の制服のままだった。

「……あれ? 凪沙さん、普通の制服なんですね」

「うん。ご主人様からメールが来ててさ、私は制服のままでいいんだって」

「へぇ……よく分かりませんが、ご主人様が言うなら大丈夫そうですね」

 雪菜の勝手な妄想だったが、妹のようにも思っている凪沙が、普通の制服を着ているなんて――と思っていたが、ご主人様からメールが来たなら安心だ。また一つ安心していたが、紗矢華は何か気難しい顔をしていた。

「……紗矢華?」

「雪菜、何かおかしいと思わない? 何か、違和感というか……ご主人様って?」

「いえ、違和感も何も、ご主人様はご主人様ですし……」

「ねぇ? 紗矢華さん、朝からそんな調子でさ」

 せっかく胸がはだけた素敵な衣装を着ているというのに、それを手で隠そうとしたり、どうやら紗矢華は体調が思わしくないようだ。そんな紗矢華を、雪菜は凪沙と二人がかりで話していたが、凪沙の携帯にメールの着信音が響いた。

「…………ごめん、ご主人様から呼び出されちゃった! 私、ちょっと行ってくるね!」

「羨ましいですね……行ってらっしゃい」

 ご主人様に個人的に呼び出されたらしい凪沙を見送っていると、雪菜が気がついた隙に紗矢華もその場から消えていた。見てみれば、どうやら凪沙のことを追っているようだ。

「待っ……」

「どうした姫柊。遅刻するぞ」

 追おうとした私の背後から、聞き慣れた先生の声がした。英語の教師の南宮那月先生だ。

「向こうなら大丈夫だろう。放っておけ」

「はい、大丈夫ですね。放っておきます。ありがとうございます、先生」

 まさかとは思うが紗矢華がご主人様の邪魔をするかもしれないので、止めに入ろうとしたが、それは大丈夫らしい。だから雪菜は放って振り向くと、那月先生の格好に目を奪われていた。

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「……いい格好をしてらっしゃいますね」

「なに、礼も褒め言葉もいらないぞ」

そうして私たちは、はぐれた二人のことを脳裏から追い出し、学校に向かっていきました。

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コメント

No title

どうも人形好きです、第三話見させていただきました
誰も気付かぬまま、徐々に日常が異常に侵食されて来ていますね
何もおかしいと思わず平然と過ごす彼女たちの姿がいい感じです
そんな中、一人だけ状況に違和感を覚える紗矢華…果して彼女の運命はいかに!
まあ結局ちょろい結果になるんでしょうけどね(無慈悲)

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