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ストライク・ザ・ブラッド 総集編

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「つっかれたー……」

太平洋上に浮かぶ人工島、絃神島。そこは別名「魔族特区」と呼び、人間と魔族が住んでいる。そこに暮らす学生である浅葱は、ついついバイト終わりにベッドへ倒れ込んでしまった。

「店長ったら人使いが荒いんだから……ん?」

 彼女が天才的なプログラマーなこともあって、機械的なことは全て任されていて。そんな愚痴を吐いていると、スマホに着信があった。誰からかと思えば、スマホには何やら妙な模様が浮かんでいて。

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「ぁ……?」

 そのスマホの妙な模様をジッと見た後は、浅葱はゆっくりとスマホを耳元に持って行った。すると、今度はスマホから断続的に音が響いてきて。

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「…………」

 その音を聞き続けたかと思えば、浅葱は突如として起き上がると、目にも留まらぬ速度でパソコンを操作し始めた。どこか虚ろな瞳の様子らしからぬ鬼気迫る表情で、ぶつぶつと何事か呟いてパソコンを操作する彼女の様子は、いつもの彼女からは想像も出来なかった。

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「はい……もしもし。はい、準備が出来ました」

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 そして作業を終えた浅葱は、まだ断続的に音を響かせていたスマホで、どこかに電話をかけ始めた。そしてそれからしばし、浅葱の家に見知らぬ男がずかずかと入ってきた。

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「お待ちしていました」

 それをいつの間にか着替えていた浅葱が出迎えて、それを男は満足げにニタリと笑うと、浅葱が作業していたパソコンの前に座り込んだ。

「これが人体に有効な洗脳・常識改変系のプログラムです」

「人体実験は私で済ませました。長時間このプログラムに晒せば、私のようにご主人様に服従するのが常識になります」

「簡単な常識改変なら、ここから絃神島の運営管理を行うスーパーコンピューターを通して、各端末に送ることで完了します」

 パソコンの中で暴れ回っているようなそれを、浅葱は淡々と説明していく。そして男は淡々と、そのプログラムを送信するボタンを押してみせた。


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「雪菜さん、紗矢華さん。お掃除、手伝ってもらってありがとうございます!」

「いえ。このぐらいなら」

「……私は、邪魔しかしてなかった気がするけど……」

 雪菜は、紗矢華とともに凪沙に頼まれて、ある部屋の掃除をし終わったところで。そこで持っていた端末にメールが着信した。

「ねぇねぇ、これからお礼に何か食べに――って、ごめん。ちょっとメール」

「私も。……雪菜も?」

「あ、はい」

 揃ってメールが着信するなんて、妙なこともあるんだ――と不思議に思いながら、雪菜は端末を見てメールを確認すると――

「ねぇねぇ、これからお礼に何か食べにいかない?」

「いいわね。……雪菜? どうしたの?」

「あ……いえ。何でもありません」

 一瞬だけボーッとしてしまったようで、今は任務中だと雪菜は気を引き締める。……任務と聞いて、何か忘れているような気もしたけれど――

「雪菜、体調でも悪いの?」

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「無理しなくても……」

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「いいえ、大丈夫です。行きましょう」

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 どこか違和感を感じるけれど――と、雪菜は言いようにない違和感を感じながら、ひとまずは自宅に帰宅した。そもそもこうして、自分が一人でいることに一番違和感を感じるが――

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「あ、お帰りなさい」

 そうこう言っているうちに、雪菜の仕事である『護衛対象』が雪菜の家に帰ってきた。そこには何の変哲もない青年が立っていたが、確か今日からこの青年が護衛対象に変わったのだった、と雪菜はおぼろげにそんな気がしてきていた。

「それじゃ、今から準備しますね」

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 そして雪菜は『護衛』の準備のために、帰宅してそのままだった学生服を脱ぎ捨てた。何で護衛に学生服を脱ぐ必要があるんだ、と問うてきたその青年に、雪菜はキョトンとしながら返答する。

「何でって……敵に襲われる時に勃起してたら逃げられませんから、先に私がそのキンタマの中にあるせーしを全部吸い上げておくに決まってるじゃないですか」

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 あんまり当たり前のことを聞かないでください、と。男性は興奮して勃起すると思うように動けなくなるので、万が一に逃走する際に勃起しないように、先にもう勃起しないほどに護衛をする私が吸い上げておく。雪菜が何度もやってきた基本に忠実な護衛方法で、まずは護衛対象の男の人を興奮させる必要がある。

「だから私を滅茶苦茶に犯してもいいですから。早く興奮してくださいね」

 その頃には雪菜が感じていた違和感はなくなっていて、あるのは目の前の仕事をキチンとやり遂げようとする使命感だけだった。

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「ん……? あれ、いつのまに寝ちゃって……」

 昨日の夜の記憶がどうも曖昧な雪菜だったが、何とか頭を働かせると時計を見る。するとどうやら、もう学校に向かわなければいけない時間で。

「いけない、遅れちゃう……」

 そう呟いた雪菜は、何故か白濁液にまみれた自分の肉体をシャワーで洗い流し、体内にも残った白濁液をかきだしていく。そんな『いつもやっていること』を手早く終わらせると、学校に行く準備を終わらせる。

「これで……よし」

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 どうしてか分からないけど、『どれだけ洗脳の範囲が広がってるか』を確認させなければいけないため、奇抜な格好での登校が求められていた。それが当たり前なので、制服は鞄にしまって、雪菜はナース服のまま家を出て行った。

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 道中に様々な格好の生徒たちも見たものの、急いで来たのが幸いしたのか、雪菜は見知った顔が平気そうに歩いているのを見た。

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「おはよう、雪菜さん!」

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「……おはよう」

「おはようございます」

 昨日も一緒にいた凪沙と紗矢華の姿に、雪菜は安心して共に歩く。とりあえず遅刻の危機は免れたようだ。紗矢華はシャツを一枚羽織ったのみの、胸を大きくはだけさせた格好をしていたが、凪沙はと言うと普通の制服のままだった。

「……あれ? 凪沙さん、普通の制服なんですね」

「うん。ご主人様からメールが来ててさ、私は制服のままでいいんだって」

「へぇ……よく分かりませんが、ご主人様が言うなら大丈夫そうですね」

 雪菜の勝手な妄想だったが、妹のようにも思っている凪沙が、普通の制服を着ているなんて――と思っていたが、ご主人様からメールが来たなら安心だ。また一つ安心していたが、紗矢華は何か気難しい顔をしていた。

「……紗矢華?」

「雪菜、何かおかしいと思わない? 何か、違和感というか……ご主人様って?」

「いえ、違和感も何も、ご主人様はご主人様ですし……」

「ねぇ? 紗矢華さん、朝からそんな調子でさ」

 せっかく胸がはだけた素敵な衣装を着ているというのに、それを手で隠そうとしたり、どうやら紗矢華は体調が思わしくないようだ。そんな紗矢華を、雪菜は凪沙と二人がかりで話していたが、凪沙の携帯にメールの着信音が響いた。

「…………ごめん、ご主人様から呼び出されちゃった! 私、ちょっと行ってくるね!」

「羨ましいですね……行ってらっしゃい」

 ご主人様に個人的に呼び出されたらしい凪沙を見送っていると、雪菜が気がついた隙に紗矢華もその場から消えていた。見てみれば、どうやら凪沙のことを追っているようだ。

「待っ……」

「どうした姫柊。遅刻するぞ」

 追おうとした私の背後から、聞き慣れた先生の声がした。英語の教師の南宮那月先生だ。

「向こうなら大丈夫だろう。放っておけ」

「はい、大丈夫ですね。放っておきます。ありがとうございます、先生」

 まさかとは思うが紗矢華がご主人様の邪魔をするかもしれないので、止めに入ろうとしたが、それは大丈夫らしい。だから雪菜は放って振り向くと、那月先生の格好に目を奪われていた。

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「……いい格好をしてらっしゃいますね」

「なに、礼も褒め言葉もいらないぞ」

そうして私たちは、はぐれた二人のことを脳裏から追い出し、学校に向かっていきました。

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「おはよう、雪菜さん」

「あ……おはようございます、浅葱さん」

 中等部の学校に行ってみると、そこには勝手知ったるクラスメートではなく、バラバラな年齢の人物が集まっていた。高等部の筈の浅葱さんもそうだ。

「中等部に何かご用ですか?」

「ううん、気にしないで。それに、そのナース服から制服に着替えていいわよ」

「はい」

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 特に気にしなくていいようだ。そして雪菜は、言われた通りにナース服から制服へと着替えていく。

「洗脳度合いはまあまあね……次は定着するプログラムを送らないと……」

 ブツブツと呟きながら、何かメモを取っている浅葱は気にしないことにする。ともかく自分の机に座ると、始業時間ギリギリに紗矢華が入ってきた。

「……では、これより授業を始める」

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 そしてそれとともに、教室に那月が入ってきた。いつも通りに漆黒の服に身を包み、浅葱から何か書類を受け取って教卓に立った。

「今日の授業は、私たちの洗脳進度の確認と、これからご主人様のお役に立つ為には、という話だ」

 那月がいつも通りの授業を始めていく。

「まずは洗脳進度の確認からだな。紗矢華」

「はい」

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「私は洗脳度合いが低かったため、常識に違和感を持ちましたが、念入りにご主人様に洗脳されました。この格好はその証です」

「よろしい。では次、姫柊。前に」

「はい」

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 紗矢華の回答が終わって、続いて雪菜が那月に呼び出された。すると自身の相棒とも言える、有事の際に使う槍を教室に突き刺した。

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「では……『授業』を始めたいと思います……」

 そして自身の槍を使ったポールダンスに、クラスメートの男子生徒の肉棒をしゃぶりだす雪菜だったが、浅葱がそれを記録するのみで誰もそれに興味を示すことはなく。

「次だ。ご主人様の洗脳をこの島以外にも広めるために……まず、アルティギア王国。ここを落とす」

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「っぁ……!」

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「制圧完了……洗脳処置を開始します」

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「助かる。ホムンクルスだからか効き目がイマイチでな」

「いえ。後はお願いします」

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「任せろ。今度こそ念入りにしてやる」

「叶瀬さん。あちらはどうですか?」

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「はい。始まったようです」

「ご主人様の第一歩ですね……」

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「どうなってるの!」

 アルティギア王国の第一王女、ラ・フォリア・リハヴァイン。突如の敵襲にも冷静に対処しようとしたものの、まるで状況が伝わって来なかった。どうにかしようと考えていると、一人の少女がラ・フォリアの前に現れた。

「ラ・フォリア王女、救援に」

「ええと……紗矢華さん。どうなっているか分かりますか?」

 いつもなら彼女を少しからかってみせるところだったが、今回はそんな余裕はない。救援に来てくれた紗矢華に感謝しつつ状況を聞くと、彼女は状況説明のためかスマホを取り出した。

「とりあえず……こちらを見てください」

 紗矢華が取り出してきたスマホに映っていたのは――

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「ありがとう……とりあえず、状況は分かったわ」

 紗矢華の持って来てくれた情報で、とりあえず状況は分かってきた。ひとまず冷静に考えられるように、スカートを脱いで下着だけになることにした。

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「王女。やはり降伏するしかないかと……」

「ええ。それは当然なんだけど……無意味とはいえ、ご主人様に刃向かってどう許してもらえばいいか……」

 ほんの少しの無駄な抵抗とはいえ、ご主人様に刃向かってしまったことに震えてしまう。さっきまでの自分が何を考えていたのか、誰かも分からないし知らないご主人様に逆らうなんて――

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「え、あれ……? なんで私、知らない人に……」

「それなら、こちらのスマホをどうぞ。いつでも再洗脳されるようになってますから」

「あ、ありがとう……」

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「……私も、こんな風に洗脳を疑問に思っていたのかしら。そんなのありえない……ねぇ、そう思うんでしょ?」

「……はい」

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「あんたに相応しい格好して待ってなさいよ。私のご褒美になるんだからね」

「……はい」

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「ちゃんと洗脳してもらわないと会話も出来ないのね……まあいいわ、腹立たしいけどアンタにしか出来ない役割がこれからだもの……」

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『汝、健やかなる時も悩める時も――』

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 薄暗い部屋の中で、ある結婚式の動画が流れている。アルティギア王国の第一王女が突如として結婚するということで、全世界から注目を集めていた。


「結婚式の動画、やっぱりいいですね。羨ましいです」

「んっ……んぁっ……ふぅ……」

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 それを見ている二人の少女がいた。雪菜は同意を求めたものの、もう一人の少女は喋ることが出来なかった。

「あ、そういえば拘束されてましたね……今外しますね」

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「ぷはっ。……ええ、ご主人様との一歩だもの。今見てもいい結婚式だったわぁ」

 画面に映る結婚式の時の映像を眺めて、ラ・フォリアは身体を震わせる。

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「ええ。あの結婚式のおかげで、洗脳プログラムを全世界に流せましたし」

「今もずっと流してるし、雪菜ちゃんももう護衛の任務をしなくてもいいんじゃないかしら?」

「……いいえ。ご主人様の性欲処理もオナホ護衛の任務ですので」

「性欲処理なら私でも出来るし……あっ、ご主人様帰ってきたわ!」

「ちょ、ちょっと! 今のは聞き捨てなりませ――」

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コメント

No title

まとめ乙です!
少女たちがお互いにお互いの洗脳を深めていく様子にはクるものがありますねw

No title

完結お疲れ様です
全世界に洗脳電波を流すとは、最後はスケールが一気に大きくなりましたね
あっさりと正常だった日々が非日常に裏返るというのはやはりそそるものが有ります
とはいえ広範囲のMCは描写があっさり終わってしまうのが残念なところです
現在放映中のマクロス⊿でも歌による広範囲MCが出てきていますが、
どこまで描写されるのやら

次回作もがんばってください

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