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スーパーロボット大戦RMC 第三話

「ハァ……ハァ……」

 アイビスは先程までと同様に、ブリタニア軍の基地をひた走っていた。しかし脱出しようとしていた先程とは、まるで目的は変わっていたが。

「早く、早くあの方に謝らないと……!」

 無礼な口を聞いてしまったあのブリタニア軍のあの方に、どうやったら許してもらえるか――ということしか、今のアイビスの頭にはなかった。用意してくださっていた牢屋にも姿はなかったし、アイビスにはまるで見当がつかなかった。

「でもどうやって許してもらえば……土下座して絶対服従の宣言……ううん、そんなこと当たり前だし……」

 休憩がてらそう呟きながら、アイビスはどうやって許してもらえるかを考える。しかし脳裏の片隅に、少し違和感を覚えた。

「……そもそも、あの方は私たちの敵なんだから、そんなことあ゛――」

 アイビスの思考はそこでせき止められる。敵だからって、自分がやったことは許されることではない――確かにあの方は敵だけど、ブリタニア軍人の私にとって絶対服従なのが常識だ――と、無理やり脳内に刻まれると、アイビスの視界の片隅に、1人の少女の姿が映った。

「…………」

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「……ステラ?」

「…………!」

 アイビスが見つけたのは、ステラという仲間の少女だった。しかし何故か四つん這いになっていて、アイビスが見つけると、そのまま逃げていってしまう。

「ちょっと!」

「んー、どうしたステラー。って、あら。アイビス?」

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 四つん這いのまま走って逃げていくステラを追うと、まるで猫のように甘えるステラと、それを甘やかしているゼシカの姿を見た。

「ようこそ、アイビス。あなたもペットの調子を見に来たの?」

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「MIX……ペットって?」

「ほら、いるじゃない。これよ」

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 MIXに手綱を引かれて、葵が鼻息を荒くして暴れていた。まるで知性を感じさせず、発情期の獣のようだった。

「『これがペットたちで、私たちはその飼育係なの』まったく、ご主人様を見たからって発情しちゃって……ほら、落ち着きなさい!」

「ハッハッハッ……キャウン!」

「……ペットに……飼育係……大変そうだね、二人で」

 今の今まで彼女たちが仲間に見えていたアイビスは、その言葉からすぐにペットとしか見えなくなり、葵に似た発情する獣に手こずるMIXに心底同情してしまう。そしてアイビスも手頃なペットを見つけると、試しに手を出してみた。

「お手」
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「モゴ……」

 しっかり躾られているらしく、部外者のアイビスにもちゃんとお手をしてくれた。

awrmc (26)

「ほんっと大変。それにもう一匹増えるって言うし……『まさかアイビスじゃないよね? 新しいペット』」

「…………ワン! ワンワン!」

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「ワン!」

「警報?」

 アイビスが犬のように鳴きだすのと、警報が鳴り響くのは同時だった。その独特な警報に、アイビス以外のメンバーの目の色が変わった。

awrmc (24)

「遂に作戦開始ね……やってやるんだから!」

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「…………」

 MIXにゼシカだけでなく、今までペットとして過ごしていた面々も、スッと立ち上がるとどこかに向かっていく。

「ワンワンワン! ワン!」

 そして誰もいなくなった部屋では、自らを犬だと信じきったアイビスが、いつまでも構って欲しいように鳴き続けていた。
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コメント

ペット状態の葵やアイビスの姿が惨めさとエロスを感じさせてくれて最高ですね。
葵ちゃんやアイビスだったら、甘やかし過ぎてオレでは躾には向いてませんよ。(笑)

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