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スーパーロボット大戦RMC 総集編

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「敵のエースパイロットがそんなに怖い? やっぱり臆病者の集まりね、ブリタニアは」

 敵対していたブリタニアに捕らえられたカレンは、過剰なまでの拘束を受けていた。それを鼻で笑いながら、こちらを見据えるブリタニアの兵士を見る。

「それでどうするの? 死刑? 尋問? 何でも好きにしたら?」

「いいえ。あなたにはブリタニアの為に働いて貰います」

 舐められないように精一杯虚勢を張るカレンに、虚ろな女性が近づいてきたかと思えば、信じられないことを口走った。

「は? 私が? ブリタニアの為に? ……何言ってんの?」

「私です……はい。洗脳の準備をお願いします」

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 何を言っているか分からない、と挑発するカレンを無視して、女性――セシルはどこかに連絡していく。その中には洗脳などというキーワードも含まれていて、カレンの顔からさっと血の気が引いていく。

「では紅月カレンさん。今から処置室にご案内します」

「ちょっと……何する気――」

 カレンの抗議の声も空しく、拘束されたままカレンは『処置室』に連行されていく。

 そしてカレンに時間の感覚が薄れた頃――

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「…………」

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「カレンさん、おはようございます」

「ぅ……ぁ……?」

「黒の騎士団があなたを救出する為に攻め込んできました。どうすればいいか、分かりますね?」

「……黒の騎士団……倒す……ブリタニアのため……ブリタニアのため……」

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awrmc (5)

「う……ここは……?」

 捕虜を収容するための部屋らしき場所で、アイビス・ダグラスは目を覚ました。どうやら気絶していたらしく、頭を振って何とか意識を取り戻していく。

「そうだ、私……!」

 頭を働かせたアイビスに、気絶する前の記憶が蘇ってくる。ブリタニア軍との戦闘時に、突如として現れた敵増援に撃墜されてしまい、ブリタニア軍に捕縛されてしまったのだ。

「スレイ……ツグミ……」

 ならばここは、恐らくブリタニア軍の戦艦の一室。同じ機体に乗っていた仲間たちの心配をしていると、部屋の扉が開いてある人物が姿を現していた。

「起きたのね。怪我はない?」

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「あなた……カレン? 紅月カレンでしょ!?」

 アイビスの部屋に現れたのは、行方不明てなっていた仲間の紅月カレン……の筈だった。しかしアイビスの知るカレンとは、どことなく感じが違っていた。カレンらしくないどこか高圧的な視線に、アイビスが疑問をぶつけると、カレンの表情が怒りに歪んだ。

「そんな名前で呼ぶな! 私の名前はカレン・シュタットフェルトだ!」

「え……!?」

 その名前はアイビスも聞いたことがあった。ブリタニアとのハーフであるカレンは、ブリタニア人としての名前も持っているものの、その名前を憎んでいると。ただし目の前のカレンにそんな様子はなく、むしろ紅月の性に怒りを見せていた。

「だってカレン、自分は日本人だから紅月が本当の名前だって……」

「はぁ? 私は生まれてずっとブリタニアの軍人よ? ねぇ?」

swrmc (4)

「はい、シュタットフェルト卿」

 カレンの後ろに控えるように立っていたのは、同じく日本人の軍人だった千葉凪沙。カレンの事情は知っている筈だが、そんなことはないように肯定した。

「私もシュタットフェルト卿の騎士として、これからはブリタニアの為に戦わせていただきます」

swrmc (5)

「ええ。アイビス、あなた達はこれからブリタニア軍に心から忠誠を誓うの。最初からそうだったみたいにね」

「…………」

 明らかに様子のおかしい二人に、アイビスはブリタニアに洗脳でもされたのかと疑う。仲間の中には洗脳教育を施されていて、最初は敵だったような前例もあり、アイビスはそれなら説明がつくと納得していた。さらにカレンの口振りによって、他の仲間たちもこの基地にいるらしい。どうにか洗脳される前に、仲間たちと合流して脱出出来れば――と考えていたアイビスに、さらにもう一人の男が近づいてきていた。

「ごきげんよう。アイビス・ダグラス少尉」

「……あなたは?」

「ミトラス卿。私たちの指導者……そうね、比較にもならないけど、ゼロみたいなものよ」

 新たに近づいてきたブリタニア人を、カレンが誇らしげに説明する。特徴のない男だったが、どこか吸い込まれそうな雰囲気を持っていた。

「お察しの通り、彼女たちは私が洗脳した」

「!?」

「これから忙しくなるよ。何しろキミのいた部隊、全員に施すのだからね」

「――このッ!」

 ペラペラと核心を喋る男に、アイビスは怒りに身を任せて殴りかかった。しかしその男の目に、何やら紋章のような物が浮かび上がり――

swrmc (1)

「――――」

 殴りかかろうとしていたアイビスの身体が、その男の瞳を見た瞬間にピクリと止まり、人形のように制止した。それは共にいたカレンと千葉も同様で、まるでその空間だけ時が止まっているかのようだった。

「私のギアスは『認知を書き換えるギアス』……」

 男は慣れたように、アイビスの耳元で何やら囁いていく。

『洗脳なんてものがあるわけがない』

『よって仲間の言うことは全て真実であり、従うべき常識である』

 細々とはまだあったが、概ねこの二つをアイビスに呟くと、アイビスに二人も動き始めた。

「おっと。キミの大事なパートナーたちもこの基地にいる……めったなことはしないことだ」

「くっ……」

 スレイとツグミが人質だ、と聞いて、アイビスは殴ろうとした拳を戻す。しかしそれと同時に、スレイとツグミも無事だと確信した瞬間でもあった。

「シュタットフェルト卿から話は聞いているだろうが、これから君たちは私の指揮下に入ってもらう。いいかな?」

「……いい訳ないでしょ。私以外の人も、そんな申し出を受ける訳がない」

「どうかな? キミ以外のメンバーには、概ねいい返事を貰ったが……」

「つまらない嘘は聞きたくないわ」

「なら確かめてくるといい。自分でね」

 そう言って男にカレン、千葉も扉から離れていく。アイビスは不信げにそれを見ていたが、またとないチャンスに部屋から出て行った――

「……そうさせてもらうわ」

「どうなってるの……?」

 ブリタニア軍の基地。捕まっていたはずのアイビスだったが、特に見張りもなく基地の中を歩いていた。敵である自分のことを、まるで警戒していないようだった。

 しかし、こちらのことを甘く見ているなら好都合だ――と、アイビスは囚われている筈の仲間を探していた。油断されている隙に脱出するために、だ。

「……カレン」

 他のみんなはブリタニア軍に協力している、なんてあの男は嘘を吐いていたが、もちろんそんな訳がない。でも心配なのは、ブリタニア軍がみんなを洗脳なんてことを――

「っ……」

 ――いや、『洗脳なんてありえない』から、カレンも千葉さんも演技に違いない。そう考えながらアイビスは基地を歩いていくと、ようやく探していた人物の1人に遭遇した。

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「シェリル! 無事だったのね!」

「アイビス。あなた、こんなところにいたの?」

 銀河の妖精、シェリル・ノーム。宇宙を股にかけるアイドルだった彼女は、自分たちに同行していたことで囚われている筈だった。

「みんなこっちにいるわよ。あなたも来なさい?」

「みんなって……わっ!」

 無理やりシェリルに手を引かれて、アイビスはある部屋に連れて行かれた。そこには、見知った顔が沢山いて。

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「ちょっと、ノックぐらいしなさいよ!」

「……アイビス」

「あら本当。アイビスじゃない」

 まず目についたのは通称《グランナイツ》の女性メンバーたち。下着姿のままだったので、アイビスは慌てて部屋の扉を閉める。

「ほら、早くお茶持ってきなさいよ! 気が利かないわね!」

「はい……申し訳ありません……」

 シェリルが突如として声をあげると、気弱そうなメイドがアイビスにお茶を運んできた。反射的にそれを受け取った瞬間、そのメイドが見知った人物であることに気づいた。

「アルト!? アルトでしょ!」

「…………」

「ったく。ごめんなさいね、アイビス。これだからブリタニア人以外の人間は……」

 アイビスの声にアルトは答えず、代わりにシェリルがせいいっぱいアルトを見下して答えてきた。確かに口喧嘩することも多い二人だったが、こんな見下すような言い方はしていなかった。さらに気づけば、他に待機しているメイドも、グランナイツの男性陣がメイド服を着ている姿だった。そしてそれを疑問に思うことはなく、奴隷のように働いている。

「アイビス? どうしたの?」

「そもそも……なんでみんな下着姿なの? この敵地で……」

「敵地? 何言ってんのよアイビス。ここはブリタニアの基地じゃない」

「ブリタニア軍人の私たちがいるのは当然……」

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 心配そうに見てくれるシェリルには悪いが、グランナイツのメンバーの狂った返答を含めて、アイビスはついつい後ずさりしてしまう。そしてさらに扉が開き、助けが来たかとそちらを見ると。

「お、やってんなー」

「これならブリタニア軍人様も喜んでくれそうだよねー」

「……あら、アイビス……」

awrmc (2)

「ッ!」

 新しく来た人たちも、やはりアイビスから見ると様子がおかしく。どうなっているのか、まるで理解がおいつかないアイビスに、シェリルは肩を掴んでいた。

「アイビス……あなた、どうしたの?」

「そっちこそ――」

「私たちはブリタニアに忠誠を誓った軍人で、下着姿になってサービスしろって言われたら、喜んでストリップショーしてみせるわ。『あなたもそうでしょ?』」

「ぇ……ぁ……?」

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 シェリルに怒鳴りつけてやろうと思った瞬間、そのシェリルの言った言葉がアイビスの脳内に染み渡った。確かに自分は、今までブリタニア軍人として働いて――いや、そもそも私はブリタニア人じゃない――でもシェリルの言うことは『嘘じゃない』し――

「そっか……私、ブリタニア人だっけ……?」

「そうよ。だから私たちは、ブリタニア人以外にどんな扱いをしてもいいのよ? 他のブリタニア人様には絶対服従だけどね」

「そう……そうよね!」

 シェリルの言葉は、まるでアイビスの脳内を洗っていくように、かつ矛盾点を気にしないように都合よく響いていった。アイビスはもはや先程までの違和感を忘れ、途端にアルトが入れてくれたお茶に嫌悪感が湧き始めた。

「何よこのお茶……汚い!」

「そうよアルト。淹れ直して来なさい」

「はい……」

 アイビスは反射的に湯飲みを落としてしまい、メイド服姿のアルトが緩慢な動きで片付けていくが、もはやそれを見てもアイビスは何の感慨も浮かばない。そんなことよりも、アイビスはもっと重大なことに思い至ったからだ。

「私……何てことを……」

「どうしたの?」

「さっき……ブリタニア人様に無礼な口を聞いちゃって! 今すぐ謝ってくる!」 アイビスの脳内では、今もあの男は敵のままだったが、先にブリタニア人への恭順本能が勝る。すぐさま部屋を飛び出していくと、アイビスはあの男を探すために走り出していった。

「さて、私も準備しなきゃ。早くランカちゃんの洗脳、終わらないかしら……」

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「ハァ……ハァ……」

 アイビスは先程までと同様に、ブリタニア軍の基地をひた走っていた。しかし脱出しようとしていた先程とは、まるで目的は変わっていたが。

「早く、早くあの方に謝らないと……!」

 無礼な口を聞いてしまったあのブリタニア軍のあの方に、どうやったら許してもらえるか――ということしか、今のアイビスの頭にはなかった。用意してくださっていた牢屋にも姿はなかったし、アイビスにはまるで見当がつかなかった。

「でもどうやって許してもらえば……土下座して絶対服従の宣言……ううん、そんなこと当たり前だし……」

 休憩がてらそう呟きながら、アイビスはどうやって許してもらえるかを考える。しかし脳裏の片隅に、少し違和感を覚えた。

「……そもそも、あの方は私たちの敵なんだから、そんなことあ゛――」

 アイビスの思考はそこでせき止められる。敵だからって、自分がやったことは許されることではない――確かにあの方は敵だけど、ブリタニア軍人の私にとって絶対服従なのが常識だ――と、無理やり脳内に刻まれると、アイビスの視界の片隅に、1人の少女の姿が映った。

「…………」

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「……ステラ?」

「…………!」

 アイビスが見つけたのは、ステラという仲間の少女だった。しかし何故か四つん這いになっていて、アイビスが見つけると、そのまま逃げていってしまう。

「ちょっと!」

「んー、どうしたステラー。って、あら。アイビス?」

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 四つん這いのまま走って逃げていくステラを追うと、まるで猫のように甘えるステラと、それを甘やかしているゼシカの姿を見た。

「ようこそ、アイビス。あなたもペットの調子を見に来たの?」

awrmc (23)

「MIX……ペットって?」

「ほら、いるじゃない。これよ」

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 MIXに手綱を引かれて、葵が鼻息を荒くして暴れていた。まるで知性を感じさせず、発情期の獣のようだった。

「『これがペットたちで、私たちはその飼育係なの』まったく、ご主人様を見たからって発情しちゃって……ほら、落ち着きなさい!」

「ハッハッハッ……キャウン!」

「……ペットに……飼育係……大変そうだね、二人で」

 今の今まで彼女たちが仲間に見えていたアイビスは、その言葉からすぐにペットとしか見えなくなり、葵に似た発情する獣に手こずるMIXに心底同情してしまう。そしてアイビスも手頃なペットを見つけると、試しに手を出してみた。

「お手」
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「モゴ……」

 しっかり躾られているらしく、部外者のアイビスにもちゃんとお手をしてくれた。

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「ほんっと大変。それにもう一匹増えるって言うし……『まさかアイビスじゃないよね? 新しいペット』」

「…………ワン! ワンワン!」

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「ワン!」

「警報?」

 アイビスが犬のように鳴きだすのと、警報が鳴り響くのは同時だった。その独特な警報に、アイビス以外のメンバーの目の色が変わった。

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「遂に作戦開始ね……やってやるんだから!」

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「…………」

 MIXにゼシカだけでなく、今までペットとして過ごしていた面々も、スッと立ち上がるとどこかに向かっていく。

「ワンワンワン! ワン!」

 そして誰もいなくなった部屋では、自らを犬だと信じきったアイビスが、いつまでも構って欲しいように鳴き続けていた。

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「ん……んぐ……」

「ほら、餌だぞ。しっかり飲めよ」

 格納庫。葵が艶めかしい水音をたてながら、男に頭を撫でられながら『餌』を貰っていた。

「もっとか? 仕方ないな……」

「ちょっと葵! 貰いすぎ! ご主人様も甘やかしすきですよ……羨ましい」

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 『餌』をもっともっとと欲しがっていた葵を、パイロットスーツに着替えた、飼育係であるゼシカが無理やり引き離す。最後の言葉は小さく呟いたものの、男どころか格納庫にいるメンバーの耳には届いていた。

「まあまあゼシカ。今回の作戦、MVPにはご褒美つきだからさ。……だ、そうだよ葵、ごめんな」

「え、ホント!?」

「…………」

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「ミトラス卿。出撃準備、完了しました」

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 喜ぶゼシカに不満げな葵をよそに、カレンが無理やり話を打ち切るように男にそう告げる。その後ろには、パイロットスーツの女性たちが何人も並んでおり、これから何かの作戦だと伺わせた。

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「ビーチャノワ少尉は上手くやったようだ。あとは油断さえしなければ問題ないだろう」

「じゃあ……特に期待させてもらおうかな、アイビス・ダグラス少尉」

「…………」
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『こちらデ・ダナン。今回の作戦、絶対に成功させましょう』

「はい。お互いにご武運を」

「通信、切れました」

 旗艦、ナデシコC。前回のブリタニア軍による奇襲により、多数の人員が捕縛されてしまったものの、何とか部隊は戦艦の二隻を維持していた。

 これから行われるのは、もちろん人員の救出作戦であり、残った二隻の全てを賭けた反抗作戦――

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「良かった……これでようやく、ご主人様のところに帰れますね」

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「はい。まだ未洗脳のデ・ダナンの人員も手土産に」

 ――筈だった。

「どうしてデ・ダナンの皆さんは、ご主人様に逆らうんでしょう……」

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「それが当たり前だと信じているのでしょう。私たちもクリスカさんに洗脳されていなければ、あちらと同じだったと思うとゾッとします」

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「そうですね……ありがとうございます。クリスカさん」

「いえ、そんなことは……」

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「まあ、手早く済ませて早くご主人様に本格的な洗脳をしてもらいましょう」

『はい!』

 狂ったブリッジクルー同士の会話が流れながら、二隻の戦艦は『作戦』のためにあるポイントに向かっていく。ブリタニア軍に指定されたポイントへと――

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「そろそろ作戦開始時刻ね……いくよ、イーニャ」

「うん……」

 クリスカはパイロットスーツに着替えながら、作戦の開始時刻を確認する。そして自身の機体に乗り込もうとしたその時、上官に呼び止められてしまう。

「ビーチャノワ少尉」

「隊長……?」

 そしてクリスカに、隊長と呼んだアイリスディーナから、容赦なく銃が突きつけられた。

「あなた。何をしているの?」

「何を……と言われましても。作戦のための準備を」

「準備?」

「はい。通信機などに細工をして、ご主人様のギアスを伴った声を艦内中に響かせて、まずは軽く皆様を洗脳させていただきました」

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「そう……用意がいいわね。あなたのおかげで皆が洗脳されたのなら、感謝しないと」

 珍しく微笑みを見せながらアイリスディーナは銃を下ろし、クリスカも警戒を止める。

「会ったこともないのに、遺伝子レベルでご主人様の言うことに従う気になってる。洗脳って凄いのね」

「では、作戦通りに」

「ええ」

 一瞬だけ命令する人物が入れ替わり、三人はそれぞれ機体に乗り込んでいく。クリスカはイーニャとの復座機で、イーニャは不思議そうにクリスカを見てきた。

「ねぇクリスカ。これから何をするんだっけ?」

「ご主人様と合流して、ダナンの仲間たちを裏切って倒すの」

「ダナンの人たちと戦うの?」

「うん、ダナンの人たちはまだ洗脳してないからね」

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「ふーん……変なの。ご主人様に従わないなんて。早く私たちみたいに洗脳してあげよ!」

「優しいのね、イーニャは」

「うん! 一緒に戦ってきた仲間だもん!」

 イーニャもやる気が充分になったところで、指揮官であるアイリスディーナから通信が入る。

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『作戦開始。ダナンを私たちで奇襲し、動きを封じる』

『え? ダナンを……?』

『何か問題でも?』

 アイリスディーナらしくない言い間違いかと思った部隊員たちが、茶化すように確認するものの、当のアイリスディーナは真面目そのものだった。アイリスディーナが本気だと悟ると、部隊員たちがざわめき始めた。

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『あっ、ああ――』 

着込んだパイロットスーツから『作戦の情報』が送り込まれると、そのざわめきも止まる。

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『……了解』

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『作戦開始!』

 そしてダナンを捕獲するべく、油断している隙にダナンに向けて戦術機が疾走する。ダナンからもそれに気づいて通信をよこしているが、誰も反応することはなく。

『プレゼント箱。聞こえるか。援軍を送る。そいつを支援しろ』

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「援軍……?」

 そして順調に作戦が進む中、高速でダナンに接近する飛行機があった。あの機体は――

「…………」

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「私たちをどうする気なの?」

 『プレゼント箱』から捕縛した一人、ゼオラ・シュバイツァーが、もう何度聞いたか分からない言葉を発した。こいつはどんな風に壊れてもらおうか、とミトラス卿は思案する。

「ちょっと、聞いてるの!?」

「ああ、聞いているとも。しかしだ、胸を隠しながら話すのは無礼じゃないか?」

「――――い、今から見せようとしてたところよ!」

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 とりあえず『ギアス』が効いているかを確認すると、ゼオラはまるで下着が見えていたかのような反応で、すぐさまその胸部を晒した。

「何よ?」

 怪訝な顔でこちらを見てくるゼオラに、ミトラス卿は内心で笑いを堪えていた。この能力を得て何度目になるか分からないその光景に、ミトラス卿はチラッと隣を見る。

 ゼオラと詰問している場所の隣は海となっており、そこには――

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 ――既に奴隷同然となっている者たちが、作戦終了の祝いに興じていた。

「リターナーさん、ほら帽子なんて被ってないで!」

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「あっ……んっ……」

「んんっ……ジュルル……んへっ……」

 この能力で遊んでいる間に、散々見た光景ではあるが、彼女たちは『水着でいると性的に興奮する体質』のため、一部のメンバーは既に興奮で顔を赤らめており、フェルトなどは飲み物を淫靡に吸い付いている。

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 それに今回の大きな収穫は、世界的なアイドルグループであるワルキューレのメンバーたちを捕縛したことだ。やはりアイドルグループの普段とは違う姿、というのは特別感があって新鮮だ。

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「…………」

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 とはいえ、『プレゼント箱』の艦長ともども、まだ水着でいると性的に興奮を覚える常識に慣れていないため、近くで彼女らを視姦している部下たちを誘惑しにかかるのは秒読みだろう。

「ブリタニア軍人様ぁ! 今日もお疲れ様です!」

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 おっと、既に行った者がいたようだ――と、ミトラス卿はニヤニヤと笑う。他のメンバーも、海で遊びながらチラチラとカレンの方を伺っているのが見てとれる。

「ちょっと! いい加減に――」

「……あとで考えてやるから、とりあえず水着にでもなってろ」

「……はい」

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 ゼオラへの暗示を考えるのが面倒になったミトラス卿は、そう言い残して待たせてある者のところに会いに行った。

「ご主人様!」

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 最初に反応したのは唯依。続いて残る二人もこちらを向く。

「ご主人様。イーニャも心の底から洗脳していただき、ありがとうございます!」

「姉妹だからな、当然だろう」

 ボーッと空を見て何の反応も示さないイーニャだったが、そんな妹にしてくれたことを心の底からクリスカは感謝する。そんなクリスカに白々しく答えながら、ミトラス卿はさらに問いかけた。

「今回の作戦が成功したのは、君たち三人のおかげだ。何か特別な手当てをしなくては」

「いえ。私は指示をしたのみで、実際に『プレゼント箱』に潜入し、妹を救ったのはビャーチェノワ少尉です。まずは彼女二人に」

「篁中尉……」

「では、唯依に免じて。是非、これを受け取ってくれ」

「はい!」

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 衛士強化装備を脱ぎ捨てて、喜んでこちらが差し出した服に姉妹は着替えていく。今回の『プレゼント箱』にかけて、サンタクロースとトナカイのような水着だったが、まるで水着の様相を呈していなかった。

「ありがとうございます!」

 それでもクリスカは人生で最も大事なものを貰ったように、妹と喜び合っていく。あれが水着な以上、二人の運命は決まっているようなものだったが、それを見届けることなく、ミトラス卿はその人物の前に立った。

「さて、待たせたね……」

「…………」

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「ん~。あっ、時間かぁ」

 携帯を弄っていたカミナギ・リョーコは、メールの着信で指定されていた時間を悟る。携帯をポケットにしまい込むと、リョーコはカメラをそちらに向ける。

「準備出来たよー」

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「はい。ありがとうございます、リョーコさん」

 カメラの先には、行方不明だったはずの火星の姫、アセイラム・ヴァース・アリューシアとその従者が座っていて。ゆっくりとティーカップを置くと、カメラに向かってアセイラムは話しだした。

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「火星の皆さん。ご心配かけて申し訳ありません。アセイラム・ヴァース・アリューシアです」

「ですがこちらのご主人様に手厚く保護され、しっかりと洗脳されました。お礼に火星とその民を譲り渡す、というように」

「おめでとうございます。これで火星の皆さんも、私みたいにご主人様に洗脳されますね!」

「オール・ハイル・ブリタニア! ……あ、地球ではこのように、服従の意を示すそうですよ」

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「さあ、皆さんも一緒に言いましょう! オール・ハイル・ブリタニア!」

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「そろそろ火星に例のメールが届く時間ね……」

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「ごめんなさい。遅れちゃって」

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「遅い! もう時間よ!」

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「ご、ごめん……その、ご主人様に呼ばれちゃって……処理をさせていただいていたの」

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「うらやましい……もしかして、アイビスもじゃないでしょうね……」

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「もう……ご主人様ったら。そろそろ作戦だってば」

「もう一回? まったく、後でゼオラとクスハに謝ってよね……」

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