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SAO マインド・フラグメント 第二話

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「ユウキ、よくこんなところ見つけたねー」

「まあね!」

 アスナはユウキに誘われ、あるダンジョン内の温泉を訪れていた。現実の温泉とは違う感触だが、随分と再現度の高い場所だった。ただ一つ、問題があるとすれば。

「何か来る……?」

「ダンジョン内だもんね……」

 ダンジョン内にあるため、モンスターがいつ襲ってくるか分からないということか。何者かが走ってくる気配に、二人とも用意していた武器を取る。

「あれ?」

「フィリア?」

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 そこにいたのは、仲間の一人であるフィリア。どうしてかやたら慌てていて、アスナたちを見ると、すぐさまそちらに近づいてきた。

「ここにいたの? ほら、早く着替えて!」

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「え……?」

「いいから!」

「う、うん……」

 フィリアにすぐにと促され、訳も分からずアスナとユウキは温泉から出て服を着始めた。現実なら面倒くさい諸動作があるところだったが、VR空間のために簡略化されている。

「フィリア、どうしたの? そんなに慌てて……」

「だって、すぐにご主人様が来るんだよ!? 何か無礼があったら――」

「え?」

「そっか! そうだよね!」

 アスナからの質問にフィリアが返してきた言葉は、まるで予想外で、アスナはすぐに問い返してしまう。逆にユウキは何か得心がいったようで、アスナが状況を理解しようとする間に、そこにさらなる闖入者が現れていた。

「だ――きゃっ!?」

「じゃあアスナ。ちょっと大人しくしててねー」

 男のプレイヤーがそこに現れた途端、フィリアにユウキがアスナを拘束する。アスナがそれに戸惑っている隙に、男のプレイヤーはアスナに手を伸ばしていく。

「ぇ……?」

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 男の手の中に握られていたのは、何かの機械に使うようなチップ。それがアスナの頭に沈み込むように入っていくと、アスナの瞳が色を失っていく。

「…………」

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「よっし! これでアスナも仲間だね!」

「人手があると助かるよねー……っと」

 微動だにしなくなったアスナをよそに、ユウキとフィリアは和やかな会話を交わす。それからいきなり倒れ込んだアスナを支えようと、奇しくも男に跪くような格好となった。

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「みんなにも……プログラムを埋める……みんなにも……プログラムを……」

「うん! そうだよアスナ! 一緒に頑張ろうね!」

「ほらご主人様! 怖いから早く『入力』してあげてよ」

「……埋める。みんなにも……プログラムを……」

 再び男がアスナの頭に手を伸ばすまで、アスナは壊れた人形のように、その言葉だけを呟いていた。
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コメント

No title

更新お疲れ様です
ゲーム内なのにチップで洗脳とは直球ですね
そして虚ろ目なアスナさんは素晴らしくエロい
今回の楽しませていただきました
完結までがんばってください

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