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SAO マインド・フラグメント 後日談

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「お姉ちゃん、久しぶりー!」

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「久しぶりー」

 セブンとレイン。現実世界の二人は姉妹関係にあったものの、妹のセブンはアイドルとVR空間の研究者という二足のわらじを履いており、忙しくてなかなか姉妹二人で遊ぶ、ということが出来ずにいた。

「仕事の方は大丈夫なの?」

「うーん……なんかポッカリ時間が空いちゃって。でもこれを機に、お姉ちゃんに追いつくわよー」

「えへへ。お姉ちゃんも楽しみだよー」

 その間に姉のレインはそこそこにこのゲームをやっていたようだが、すぐに追いつける程度のレベル差だった。そうして姉妹で遊べる時間が取れた二人が話していると、1人のNPCが近づいてきていた。

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「…………」

「あら?」

「ああ、この子はね。最初のチュートリアルキャラで、プレミアちゃんって言うんだ。色んな……色んなことを教えてくれるよ?」

「へぇ……でも何だか、人形みたいね……」

 VR空間の研究者という職業柄、近づいてきた物言わぬNPCをジロジロと観察するセブン。確かに身じろぎ一つしないそのNPCは人形のようだったが、セブンの姿を確認するとゆっくりと動き出した。

「あら、チュートリアルの始ま――!?」

 するとプレミアと呼ばれたNPCが、突如としてセブンを拘束すると、その唇にキスをしていた。突然の行動にセブンは驚愕するものの、拘束されているせいで逃げることは出来ずに。

「お、お姉ちゃ、助けっ……」

「え? もう、暴れちゃダメじゃないセブン。色々、教わるところなんだから」

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 そして助けを求めた姉も、何かよく分からないことを言いながら、暴れるセブンを取り押さえた。そして今は何が起きているのか、姉が何を言っているのか、理解しようとしたセブンの思考にノイズが加わっていた。

「あ、アタマが、い、いた、い……――」

 まるで雑多な情報が無理やりセブンの脳内にぶちまけられているように、プレミアにキスをされながらセブンは頭痛を訴える。そしてプレミアがセブンの唇から離れると、その頭痛は収まった代わりに、今度はセブンが人形のように立ち尽くす番だった。

「セブン、プレミアちゃんに教えてもらった? ここがどこで、あなたが誰なのか」

「ここは……VRを使った洗脳施設で……あたしは……あたしは……」

「うん。注文通りに洗脳しきれてない。ありがとね、プレミアちゃん」

 そしてプレミアはどこかに歩いていく。また新しいプレイヤーに『チュートリアル』を教えに行くのだろう。

「ふふふ。私もね、昔からセブンを洗脳するのが夢だったようにされちゃったんだ……ほらセブン、どうぞ」

「うん……」

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「あ、レイン。調子はどう?」

「うん。いい感じかな。本人に聞いてみる? ね、セブン」

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「あたしは……今までご主人様に会うために生きてて……アイドルをしてたのは……お金を稼ぐためで……VR空間の研究をしてたのは……ご主人様のお手伝いをするためで……」

「へぇ……新しい人たちはプレミアちゃんのおかげで洗脳出来てるけど、セブンちゃんがいれば役にたつわよね!」

「でしょ? 本当に自慢の妹なんだー……あ、向こうにプレミアちゃんいる。新しい人が来たんだねー」

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 これからもこうして、このVR空間の世界は発展するだろう。もう一つの現実として。

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コメント

No title

更新お疲れ様です
まさかロストソング勢も来るとは思いませんでした
ゲームオリジナルキャラもやはり虚ろ目が似合いますね
長期間お疲れ様でした
次回作も楽しみにしています

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