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とある科学の超電磁砲

rergun (2)

「こんなもんかな……」

 美琴は目の前に広がる手作りチョコの山を見て、少し満足げに顔をほころばせた。友人たちと一緒に遊びながら作ったため、興が乗りすぎてしまったことは否めない。とにかく本命は一つとして、残りはどうしようかと考えていると。

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「御坂さぁん……どうしましょう、わたし……」

「えーっと……佐天さん?」

「無理無理。あたしも、まさか初春がこんなに料理下手だとは思ってなかったもん」

 一緒にチョコを作っていたはずが、炭のようになってしまっている初春のチョコを見て、揃ってその出来に匙を投げる。そう言う佐天はしっかりと手作りチョコを作っており、多少は無骨ながら美味しそうなものが出来ている。

「初春さん、料理出来そうなのに」

「うう……これじゃ渡せません……」

「おやぁ? そんなに手作りチョコを受け取って欲しい人がいるのかなぁ?」

「そっ、それは……」

 そうして頬を赤く染めた初春を佐天がからかい始めた矢先、美琴はもう一人の友人が先程から喋っていないことに気づく。どうしたことかと探してみると。

rergun (1)

「……ちょっと! 黒子!」

「ああ! わたくし型に作ったチョコが! 何をするんですのお姉様!」

 よからぬものを真剣に作っていたらしく、黒子には悪いが妨害することにした。

「そういうのはダメ、って最初に言ったでしょ」

「むぅ……しかしお姉様も、随分と手の込んだ物をお作りになさっていますのね」

rergun (3)

「っ……」

「どなたにお贈りするんですの?」

「そんなの――」

 そんなチョコについて説教しようとすると、黒子は目ざとく美琴が作った見事なチョコを発見する。そして下世話な笑みを浮かべながら、そんな『分かりきった』ことを聞く。

「――ご主人様にあげるに決まってるじゃない」

「そうですよ! 佐天さんも!」

「ははは。ごめーん」

 同じような内容で初春をからかっていた佐天も、分かりきったことだと返されたようだ。もちろん佐天と黒子が作っているチョコも、美琴と同様の目的だろう。

「ごめんなさいお姉様。ちゃんとご主人様だけではなく、お姉様にもあげますから!」

「いや、ご主人様にあげるのは当たり前なんだから、謝る必要は……って、そもそもいらないわよ。そんなことより、初春さんのを一緒に作ってあげましょ」

「御坂さぁん……」

「でも普通に渡したんじゃ芸がないよねぇ。水着でも着る?」

「この季節にですの……?」

「あえて? みたいな」

 そうして和やかな雰囲気のまま、チョコ作りは続いていく。

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「ところでさ」

「どうしたんですの、佐天さん」

「私たちがチョコをあげるご主人様って……誰だっけ?」

「……さあ? でも『当たり前』だし……」

「そうですよ佐天さん」

「んー……そうだよね! ごめんごめん、忘れて!」

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コメント

No title

更新おつかれさまです
超電磁砲組は可愛らしくていいですよね
描写からすると広範囲のMCにやられて主人には会ったことない感じなのかな
見ず知らずの相手でも広範囲のMCで奴隷化するっていうのは
MC作品の最終段階なので他の地点ではどうなっているのか見てみたいですね

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