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とある科学の超電磁砲 第五話 左天涙子


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「さて、どうしようかな……」

 路地裏でジャッジメントのメンバーに追い詰められた左天涙子。どうにか突破口を探そうとしていたが、あっさりと食蜂の能力の前に沈黙してしまう。虚ろな目をして立ち尽くす左天を、男はどうしてやろうかと考えた。食蜂には及ばないものの、バランスの取れたいいスタイルは、今回の件に関係なく手に入れたいところだ。

「……よし」


「ん? あれ、私……」

 左天涙子が目覚めると、そこはどこかのビルの一室だった。ボーッとした頭を覚醒させると、自身の置かれている状況を再確認する。

「な、何よこれ……」

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 ベッドで寝かせられてはいたが、鎖で繋がれて制服は半脱ぎ、というあられもない姿。さらには先程までの路地裏のことを思い出し、必死に鎖を引きちぎろうと抵抗する。

「ああ、起きたかい左天ちゃん」

 そのホテルの部屋の隅に座っていたのは、先程、食蜂操祈と一緒に現れた男。

「あ、あんた誰よ……あの男の子はどうしたの!」

「あの男の子なら無関係だよ。むしろ君が目当てだったのに巻き込まれたくらいだし、洗脳して記憶を消させてもらった」

 こんな状況でも左天は気丈に振る舞ってみせるが、洗脳、と聞けば流石に顔色も変わる。確かこの学園都市の第五位は、洗脳能力者だったはずで……

「まさか固法先輩も……」

「そういうこと。ある目的のために協力してもらうよ、君もね」

 そう言ってベッドに縛りつけられた左天に、男はゆっくりと歩いてきた。そんな男には絶対屈しないとばかりに、左天は男を睨みつける。

「私は絶対洗脳なんかされないんだから!」

「へぇ」

 左天のそんな気迫もやせ我慢だと思ったのか、男は生返事で返した。そんな態度に苛立った左天は、自分が絶対に洗脳されない理由を示した。縛られたといっても起き上がるくらいの余裕はあり、左天は男に自分の股間を見せつけるような体勢になった。

「どう? 見えるでしょ、処女膜? 私は処女膜がある限り洗脳なんかされな――いひっ♪」


「左天さん! 左天さん!」

「ん……」

 どうやらボーッとしてしまっていたらしく、隣にいる初春の声で意識が覚醒した。最近ボーッとしてることが多いなぁ、と思いながら、左天は初春に謝罪する。

「ごめんごめん、ちょっとボーッとしてた」

「もう、気をつけてくださいね? これから――」

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 初春が再確認するかのように、自分たちのこれからの予定を語りだす。もちろん左天だってそれを覚えていないわけがない。……ご主人様からの命令なのだから。

「――白井さんを洗脳しにいくんだもんね」
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