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とある科学の超電磁砲 第六話 白井黒子

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「しーらーいさん」

「左天さんですか……」

 白井黒子が喫茶店で座っていると、左天が話しかけてきていた。いつでも気軽に明るいのが左天の長所だったが、黒子は今回悩ましげに左天のことを見つめていた。

「どうしたんです?」

「……最近、初春の様子がおかしいんですの」

 とつとつと黒子は語りだしていく。それを左天は笑顔で聞いていたが、対する黒子の表情は険しかった。

「しかも最近、食蜂派の方々がジャッジメントの本部に出入りしていたり。……何を考えていますの?」

「えーっと……?」

 言ってることが分からない、とばかりに首をひねる左天に、黒子は溜め息を一つ吐く。

「……言ってもしょうがありませんね。とりあえず左天さんでいいでしょう、あの医者の方に――」

 黒子は計画のことを知らないにしろ、洗脳のことを知っていた。とりあえず一人、洗脳されている者を瞬間移動の能力で病院に連れて行く。何をしているにしろ、それだけで終わるはずだったのだが……

「――――」

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 左天が指をパチンと鳴らす。それだけで黒子の意識は消えていく。

「白井さん、自分が洗脳されてないとでも思ってたんですかぁ?」

「…………」

「もちろん一番最初に洗脳されてますよ? 白井さんを警戒しない訳ないじゃないですかぁ」

 無言の黒子に左天は語り続けていく。もちろん、人形のようになっている黒子からは何の返答もなく、左天はそれを承知で話しかける。

「そもそも私を洗脳する時、ご主人様を連れてきたの白井さんでしょ。何とぼけてるんですか、全く」

「…………」

 左天の言っている通り、その能力や立場から、黒子は真っ先に食蜂から洗脳を受けていた。自分が洗脳を受けていることに気づかないように、合図を受ければ洗脳されるように。

「あ、じゃあジャッジメントの本部まで行ってくれます?」

「はい……」

 バイバイ、と手を振る左天を置いて、黒子はその能力で慣れたジャッジメント本部へと跳躍する。そこには初春と固法が待っており、何かミーティングをしているようだった。

「来たわね白井さん。それじゃあ始めるわよ、ジャッジメントをどうやってご主人様のために役立てていくか、のミーティング」

「はい!」

「はい……」

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コメント

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更新が止まっ……って見えるのはわたしだけでしょうか?

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