SAO シノン 悪堕ち
- 2017/11/01
- 00:00
GGO。銃と硝煙の世界という世界観を反映し、他のゲームと比べて重苦しい雰囲気が維持されていたが、その店はそんなGGOにおいてもなお異質だった。

「いらっしゃいませ……」
客に反応して店員NPCがゆっくりと歩きだすと、余計な説明はいらないとばかりにNPCは客に一つのカタログを渡していた。それはこの店が取り扱う商品がまとめられている物であり、客はゆっくりとそれらを吟味する。


ただ珍しいのは、この店が取り扱っているのは武器などではなく、生身のプレイヤーであるということだが。
「ID:1542、こちらのプレイヤーネーム《シノン》ですね」

そうして客は一人のプレイヤーを選ぶと、NPCがメニューを操作していくと、この世界にはないはずの転移門が出現する。そうして発光する門が開くとともに、一人の少女――シノンが店内に現れていた。
「えっ……え?」

「どのような調整になさいますか?」
「ちょっと……あんたたち!」
混乱するシノンを気にすることもなく、店員NPCと客は商談を進めていく。状況が分からないながらも目の前の二人が何らかの元凶だろうと、手に持ったままの銃をシノンは構えたものの。
「お買い上げありがとうございました。またのお越しを」
「ぁ――――」
店員NPCの無慈悲な一言とともに、シノンは銃を取り落として身体もだらりと力を失っていく。そうして客の注文通りに調整されていったシノンは、もはや原形を留めていなかった。
「――ご命令を」

スポンサーサイト


「いらっしゃいませ……」
客に反応して店員NPCがゆっくりと歩きだすと、余計な説明はいらないとばかりにNPCは客に一つのカタログを渡していた。それはこの店が取り扱う商品がまとめられている物であり、客はゆっくりとそれらを吟味する。


ただ珍しいのは、この店が取り扱っているのは武器などではなく、生身のプレイヤーであるということだが。
「ID:1542、こちらのプレイヤーネーム《シノン》ですね」

そうして客は一人のプレイヤーを選ぶと、NPCがメニューを操作していくと、この世界にはないはずの転移門が出現する。そうして発光する門が開くとともに、一人の少女――シノンが店内に現れていた。
「えっ……え?」

「どのような調整になさいますか?」
「ちょっと……あんたたち!」
混乱するシノンを気にすることもなく、店員NPCと客は商談を進めていく。状況が分からないながらも目の前の二人が何らかの元凶だろうと、手に持ったままの銃をシノンは構えたものの。
「お買い上げありがとうございました。またのお越しを」
「ぁ――――」
店員NPCの無慈悲な一言とともに、シノンは銃を取り落として身体もだらりと力を失っていく。そうして客の注文通りに調整されていったシノンは、もはや原形を留めていなかった。
「――ご命令を」


[PR]
