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ようこそ実力至上主義の教室へ リクエスト

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「今日も疲れたなぁ……」

 過酷なカリキュラムを終えて自室に戻った愛理は人知れずため息を吐いた。特に今日の授業は班行動という苦手科目だったからたが、それでも他のメンバーに迷惑はかけられない。そんな生真面目さでもって、何かメールが来たかと震えた携帯をすぐさま確認した。

「あ、え……?」

 そこに描かれていたのは意味も分からない幾何学的な模様。文字化けか悪戯か判断に迷うようなものだったが、不思議と愛理はそのメールから目を離すことは出来なかった。

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「……眼鏡、邪魔……」

 もっと、もっと。吸い込まれるように、食いつくように愛理は携帯を見つめていくと、携帯と自分以外の存在は邪魔だとばかりに、かけていた眼鏡を放り投げた。それからしばし、ただ愛理は携帯をただただ見つめていて。

「……行かなきゃ」

 突如として発した確信に満ちたような言葉とともに、携帯を片手に時刻も構わず自室からゆったりとした動作で歩き出した。

「……わたし、なにしてるんだっけ……」

 夜の校舎を歩きながら、愛理はそんなことを呟いた。まるで体が自分のものではないかのように勝手に動いていて、自分が今どうして何をしているのかも胡乱げになってしまう。

「そっか……ご主人様に会いに行ってるんだ……」

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 そんな疑問の答えは、他ならぬ愛理の口から答えられる。今までの自分は何を考えていたのかと、愛理は『目の前にいた男――ご主人様』にひざまずきながら思う。こうしてご主人様に会いにくるのは当然のことだというのに。

「あ、みなさん……」

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 そうして犬のようにご主人様の手を取っていれば、後ろから数人の生徒がやってきていた。見知ったその生徒たちは、みな携帯を片手にしており、愛理は自分と同じ――ご主人様の奴隷だと確信する。

「はい、がんばりましょうね……」

 他人と関わることは苦手だったけれど。人形のように言葉を返さない彼女たちとは、ご主人様への奉仕はうまくやれそうな気がしてきていた。そしてひとまず、人気のない教室へと入っていき――

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コメント

No title

どうも人形好きです、作品見させていただきました
愛理が眼鏡を捨てたのが、まるで今までの自分と決別して
新しい奴隷(じぶん)へと生まれ変わるのを象徴しているように感じられました
これから他の子たちと共にご主人様への奉仕の実力を付けて
完成品の奴隷になっていく姿に期待したいです
どうもありがとうございました!次の機会もよろしくお願いします!

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