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とある科学の超電磁砲 第九話 アイテム

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「ん……?」

 いつの間にか寝てしまっていたようだ、と、麦野沈利はベットから覚醒する。抱いていないと眠れない、壊れかけのぬいぐるみを引っ張りながら、半ば寝ぼけてベットから出る。

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 普段使ってる部屋とは違う部屋だったが、きちんと着替えは用意してあった。最低限の身だしなみを整えると、麦野はその見知らぬ部屋から出ていく。

「……あ。むぎの、おはよう」

 部屋の外では自分以外の《アイテム》メンバーの女子がおり、その中で滝壺がこちらに気づいて挨拶をしてきた。三人は先に『仕事』をしているらしく、絹旗などはこちらに気づく様子もない。

「やめてくださいよ! 超気持ち悪いんですけんひっ♪」

「あー――ああ、麦野! 助けて! ねぇ」

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「ん? ああ、今回はそういうプレイ? じゃあ仕事頑張ってね」

 滝壺以外は嫌がるようなプレイで襲われているのか、涙目で助けを求めてくるフレンダに応援の言葉を送ると、ようやく目が覚めてきた。確か自分は学園で計画を進めている連中を制圧しようとして、逆にご主人様に洗脳されて、逆に制圧部隊を壊滅させた。さらに仲間である《アイテム》メンバーを奴隷として差し出して、いろいろご主人様のために動いていたのだったか。

「……私たちは三人で大丈夫。むぎのはご主人様に報告」

「ん。よろしくー」

 洗脳がわざと中途半端にされている二人とは違い、完全に洗脳された滝壺は麦野にそう頼みつつ、自らの『仕事』を全うするべく働く。麦野は向こうの椅子に腰掛けていた男を見つけると、そちらに小走りで駆け寄ると、その場にかしずいた。

「ご主人様。偽の犯人の用意と、関係者の洗脳が終わったよ」

 偽の犯人と関係者の洗脳。これで計画を阻止しようとする敵の動きは大分遅れる。男はその報告に満足してニヤリと笑った。

「だからぁー。三人だけズルいし、わたしにもご褒美くれない?」

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 彼女らしからぬ甘えた声を出してご褒美をねだる麦野に、男は座っていた椅子から立ち上がり――



「はい、御坂さん。アーン♪」

「はいはい……」

 学園都市のまた別の場所。左天涙子にスプーンで食べ物を渡された御坂美琴は、いつもの左天の悪ふざけだと、適当にその食べ物を口に含む。

「えっ――」

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 すると意識が朦朧としていき、最後には意識を失ってしまう。左天が飲ませたのは催眠薬。暗示性を高める薬品であり、親しい仲である左天ならば刷り込みも容易い。 例え能力で食蜂の能力からの洗脳耐性があろうと、そういう薬品に対してはただの女子中学生でしかない。

「御坂さんも一緒に、ご主人様のために動きましょうねぇ……」
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コメント

No title

ハラショー
これは素晴らしい!

No title

いつも読ませてもらってます
完結したら是非総集編やって欲しいです!
……もちろんおまけSS付でw

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