FC2ブログ

記事一覧

Fate/Memory Conflict 第一話 アタランテ

※この長編は『Fate ルーラー』を下敷きにしています、まずそちらから。

 万能の願望器を求めて英雄たちを従えて争う聖杯戦争。その中でも特異な形式を持った、チーム戦とでも呼ぶべき聖杯戦争――聖杯大戦。赤の陣営と黒の陣営に別れた英雄たちは、徒党を組んで争うことになる。

 そのイレギュラーな形式のために召喚されるのが、聖杯戦争の調停役こと『ルーラー』のサーヴァント。ルールを違反するサーヴァントに罰を与えるため、様々な特権を持った強大な英雄。

 ――そのルーラーが、一人の魔術師の手に落ちた。結果として、強力な第三陣営となったのだ。

ファイル0027

「ぐっ……!」

 赤陣営のアーチャーが痛烈な一撃を貰い、動けなくなるほどになってしまう。彼女と相対するのは……本来、調停役だったはずの墜ちた聖女。

CO9bE89UYAA3Ooz.png


「あら、この程度ですかアタランテ? 私を殺すのではなかったの?」

「……その真名を貴様が口にするな……」

「まあ何でもいいわ。私、ご主人様に英雄たちを奴隷として捧げなくてはならないの。あなたも協力してくれるわよね?」

「誰が……」

「いえ、あなたの意思なんてどうでもいいの。ご主人様に奴隷を捧げた分だけ、ご褒美が貰えるんですもの! 想像しただけで濡れてきちゃう……!」

 聖女と呼ばれるに相応しい精神を持っていた女が、そんなことを叫ぶ光景にアタランテは戦慄する。自分もああなってしまうのだろうか、と。そんな恐怖するアタランテに対し、ルーラー――ジャンヌ・ダルクは右手をかざす。

「最後の質問です。あなたはどんな奴隷にされたい?」

 ジャンヌの右手には、サーヴァントに対する絶対命令権である令呪の光が輝いていた。本来、暴走するサーヴァントを鎮めるためのソレは、今やサーヴァントに対する洗脳装置以外の何物でもなく。

「やめ――」

「時間切れでぇす♪ そうねぇ。敵には猟犬のように、ご主人様には尻尾を振る捨て犬のように。獣にまで落としてあげましょう」

 弱りきったアタランテに令呪へ抵抗する力はなく、ジャンヌの右手が光り輝き――

d872da32.png


「帰ったか、アタランテ」

 そして男の前にアタランテが姿を現した。その口には、とある人物の手首が咥えられているという、信じがたい光景が広がっていたが。

ファイル1004


「よしよし、ちゃんとお前の元マスターの令呪取ってこい、が出来たな。偉いぞアタランテ」

「わん!」 

 令呪がついた元マスターの手首を口から取り下ろしながら、アタランテはマスターに犬のような叫び声を上げ、頭を撫でられて丸くなっていく。

「クゥーン……わんわん!」

 自分の格好も気にせず、ずっと撫でられっぱなしだったアタランテか、突如として立ち上がると威嚇するような鳴き声をあげる。

「敵か。アタランテ、行ってこい」

「きゃいん!」

 敵の万能をキャッチしたアタランテにその討伐を命じると、アタランテは嬉しそうに向かっていく。誰かの使い魔が跋扈するそれらに、アタランテは殺気を剥き出しにして迫る。

「ご主人様の邪魔をする者は……みんな死んでしまえ!」

 誇り高き狩人は、ただの猟犬と化していた。

20140620112826401 (1)

スポンサーサイト
[PR]

コメント

No title

リクエストした者です、とりあえず凍結解除されてよかったです
遅ればせながら、作成ありがとうございます!
フリスビーみたいなノリで令呪を取ってくるとは(笑)
狩人の気高さを奪われ、主人に媚びるペット同然に堕ちた
彼女が哀れで可愛くて、ぜひ飼ってみたくなりました♪
続きに期待していますので、今後ともよろしく!

動物化いいですねー
ペット化好きです

コメントの投稿

非公開コメント